2002-07-01から1ヶ月間の記事一覧

天下とは天下の天下

半世紀以上も前の事柄に対して、なぜ戦後世代が責任を負わなければならないのか上記の考え方に若い世代の中に共感する者が少なくないと思います。私も戦後生まれですから直感的にかなり分かりますが。しかし、最近でも国内では靖国神社の問題が少しずつニュ…

安藤正樂(あんどうせいがく)

愛媛県土居町出身の安藤正楽は、明治四十年、日露戦争後、村民にこわれて日露戦争での戦死者のため、日露戦後記念碑の碑文を書いた。碑文の中に、戦争をやめさすためには「忠君愛国の四字を滅すべし」と書いたため、官憲によって碑面が削られた。 碑と墓は、…

墨子

中国古代史の思想書「墨子」に、「天下の害のなかでもっとも目にあまるものは何か。それは大国が小国を攻める、大族が小族を痛めつける、強い者が弱い者を苛む、多数派が少数派をないがしろにする、狡猾な者が正直者を騙す、貴族が平民を侮る等のことである…

テロ

世界の大多数の民人は、仕事をしながら、家庭を造り、子供を育て平和に暮らしていきたいと考えている。そこには、暴力やテロなどの関わりは一切ない。なぜって。小さくとも平和に暮らしたいと思っている民人は、人を利用したり、他人のものを奪ったりしない…

国家神道

私は大久保・西郷が何の目的で倒幕したか、時代の流れにより、押し上げられるように、成り行きでなったと思っているが、絶対ではない。難しい問いであるが面白い。 両者とも私利私欲ないとする史観が強いが、私利私欲のない彼らの行動の源泉はなにか、他事を…

のある紡績会社の女工

渋沢栄一はわが国の近代資本主義を築き上げた人物であり実業界の育ての親。彼が1883年大阪紡績を操業し、事業は大成功をおさめ、明治産業発展のため貢献した、と辞書を調べれば書いてある。 しかし現実には、大阪紡績は、生産性を上げるために、先進国ではほ…

ゴリラ

ゴリラの生態を長期にわたり記録されたものを見ました。 ゴリラはボスを中心として集団をくんで生活しています。ボスは見るからにオスの中で大きな体でいかにも強そうでした。たまにボスゴリラは二足で立ち上がり胸をポコポコと叩いたり、近くにある草や木の…

スターリン

スターリン時代に大規模な弾庄は、「階級としてのクラークの絶滅」政策で、犠牲となった農民数は、600万人以上とされる。「社会的異端分子」に対する抑圧の被逮捕者150万うち判決を受けた者135万人うち処刑された者68万人。これはスターリンの出すすべての命…

物事の一面の形

物事は知覚を超越したもので、“無”としかいいようのない「ある」ものである。物事は無限定な本体だから“無“としかいえないが、時間的空間的に制約された現象により万物として現れるから”有“と見ることもできる。このように、物事は“無””有“の対立を統一する…

詩は普遍を述べる

アイリストテレスは、詩は歴史よりも「サイエンティフィック」だといった。歴史は起きた事象を述べるだけだが、詩は普遍を述べるからであろう。「白頭を悲しむ翁に代わる」劉希夷(りゅうきい)の唱の1節年年歳歳 花 相似たり (ねんねんさいさい はな あい…

森女

時は、戦乱の世(応仁の乱)、森女(盲女)は鼓もって旅していた。 盲女が生きる術は、遊芸に携わり、三味線などをならして歌舞の技を売り歩いていた。それ等の女芸人を瞽女(ごぜ)といわれ、森女もそのひとりであった。森女は激化する戦乱で男たちに弄ばれ…

お陽さま昇れば野良しごと

お陽さま昇れば野良しごと お陽さま沈めば帰って休む 井戸を掘っては水を飲み 田を耕してはめしを食う 天子さまのお力なんぞ あってもなくても関係ねぇ・・民人の心のなかに、普遍的に息づいてきた思いであろう。 歴史をみれば、長年にわたって、国や政府に…

東條英樹

尊王論も攘夷思想もともに封建思想であり、江戸時代を通じて存在していたが、両者が一体化して国家体制の変革を主張するきっかけとなったのが、外国船来航などの外圧である。アメリカのペリー総督が黒船を率いて浦賀にきました。はじめのころの尊王攘夷運動…

至道無難

人のことでいろいろと思い悩んだり考え込んだりすることがいかにバカらしいか。いつも楽しいことだけなら、この世は天国。しかし、現実はそうはいかない。毎日の暮らしのどこかで、ちょっとだけ嬉しい事があったり、なんだかすっきりしないことがあったり。…

無漏路

無漏路「有漏路(うろじ)より無漏路(むろじ)に帰る一休 (ひとやすみ) 雨降らば降れ 風吹かば吹け」(一休さん) 漏とは煩悩を指し、煩悩とは心乱れて汚れている状態で、 有漏路とは煩悩を増長する方向で、煩悩を断滅して仏に至る 方向をという。歌の解…

靖国

戦死者の魂がなぜ家族の意向と関係なく靖国に強制的に奉られ神様として祀られなければならないのか、もともと靖国は、一身を天皇に捧げた戦死者の魂だけを祀ったもので、天皇の軍隊に属して出征してもアジアの民衆を殺戮した事実を顧みるとき、その最高責任…

裕仁さんの人格

川村伯爵が亡くなられ裕仁親王は4歳にもならず父君の住まいでの赤坂御所に戻られ、小さな離れにひとりで住まわれた。(なんと・・かわいそうですね)皇孫御殿は、東宮御所内に皇孫の為に作られたいわば幼稚園であって、東宮侍従の監督のもとに、「御相手」と…

独白録

「独白録」は、昭和21年3月から4月にかけて、松平慶民宮内大臣、松平康昌宗秩寮総裁、木下道雄侍従次長、稲田周一内記部長、寺崎英成御用掛の五人の側近が、張作霖爆死事件から終戦に至るまでの経緯を四日間計五回にわたって昭和天皇から直々に聞き、ま…

木戸幸一の心境

木戸幸一の心境 51年9月にサンフラン講和条約が調印された直後天皇退位を進言したが、その理由は 「今度の敗戦については何としても殿下に御責任あるところなれば、ホツダム宣言を完全に御履行になりたる時、還元すれば講和条約の成立したる時、皇祖皇宗に対…

日本政治の特徴

日本政治の特徴は、事実上単独占領あったアメリカの国策と日本指導者たちの思惑が一致したことにより敗戦後も日本指導者たち内部の勢力交代があっただけで、天皇・皇族・官僚・政治家の全体系が従来のまま中央政権としての統一を保ち、アメリカ占領軍に従属…

明治維新

歴史には建て前と本音がある「勝てば官軍」王政復古のクーデターで暴力によって一時的に政権を獲得したとしても、物理的強制力だけで政権を維持するのは至難のわざであり、第一日本全国の諸侯たちが、ただの源氏か平氏かわからん田舎侍に従うはずがない。た…

ワイロ

政治の流れには、そのときそのときの指導者が存在するわけですが、過去の政策(国策)がいかに、民人に影響を与えたか、です。この国策がすべて正しく行われてきたとすれば、過去の歴史は人になんの教訓ものこしません、害おおく、利なしです。ですので、過…

門閥制度

爆撃のため殺され、あるいは味方のために虐殺され、本土防備準備の時間稼ぎの捨石に利用された沖縄は、住民のほとんどが住居をおわれ、家を焼かれ、生活を奪われ、その生命まで失い、辛酸の苦しみを味わあされたのである。また、戦場に倒れた者だけではなく…

人の無知、無識、無精神

天皇責任が見えない人は侵略・虐殺・残忍な行為など痛みを等身大の重みで感じとることなど、到底、不可能である。 もしもその痛みを多少とも感じ取ろうとするなら、少なくても、抑圧された者からの目から正史を見ようと努力しつづけなければならない。 暴虐…