2002-06-01から1ヶ月間の記事一覧

GHQの情報部

歴史者ロバータ・ウールステッターは「パール・ハーバー警告と決断」で「事件後にかなり明瞭に聞こえるか関係信号は、事前前は周囲の雑音で部分的に聞こえにくかった」と言っている。ジェイムスズ・ラスブリッジャーとヘリック・ネイブは「真珠湾の裏切り」…

真珠湾攻撃

日本の指導者たちはハワイ真珠湾攻撃の一時間前にアメリカに交渉打ち切り通告を手渡すことにした。実際にはワシントン駐在日本大使館での都合で、野村大使がハル長官に渡したのは真珠湾攻撃の一時間後であったが、たとえ攻撃の一時間前に日本の通告が間に合…

原爆計画

原爆計画はミッドウェー海戦後の1942年9月、マンハッタン計画により始まり、ポツダム会談の1日前に完成した。ポツダム宣言のなかの「迅速且つ完全なる破壊」とは原爆投下の脅迫でもあった。アメリカ大統領トルーマンは「日本人による許し難い真珠湾攻撃と戦…

韓国総統府

明治38年、韓国の保護化にあたり韓国総統府を置き、伊藤博文が初代統監としてソウルに赴任しますが、そのころの朝鮮半島は、まだなにかが起こるかわからない状態ですから、伊藤は、軍隊の指揮権を総監に与えてくれと要求します。 ところが山県有朋は断固ダメ…

にせ政治家

国は主権、領土、民人、これに加えて伝統より成り、よって、民人の幸福を忘れて政治を行ってはならない。逆に民人を疎略にする者はにせ政治家と官僚である。にせ政治家と官僚は社会制度の隙間をみつけ、利益をあげてようと考えます。このために生ずる莫大な…

明治以降の国指導者達

明治以降の国指導者達とは、つまるところ為政者である。 無知、無識、無精神な人々を指導すべき国指導者達の一部(天皇も含む)は、口には思想は平和で、ひたすらそれに向かって邁進したと言うけれど、どれもが、自分に対する偽りの体裁(傲慢・自己保存・諦…

無知、無識、無精神

「無知、無識、無精神は人間の本来の姿」であり、国の政策(戦争)はこれらの人々を利用したものである。 無知、無識、無精神は私の周りで蔓延しています。無知のために損したり、無識のために人に知らずの間に迷惑をかけたり、無精神のためにテレビのオカル…

足尾銅山

足尾銅山は、1877(明治10)年に古河市兵衛に政府から払い下げられ、古河は京都府京都市岡崎出身で明治初期三井と並ぶ豪商・小野組の番頭をしていた。小野組が倒産したあと、だれもが見捨てた廃鉱、足尾銅山を取得すると、近代的技術をとりいれ90年代…

渋沢栄一

渋沢栄一はわが国の近代資本主義を築き上げた人物であり実業界の育ての親。彼が1883年大阪紡績を操業し、事業は大成功をおさめ、明治産業発展のため貢献した。大阪紡績は、生産性を上げるために、先進国ではほとんどみられたくなりつつあった、昼夜に二交代…

新井奥邃について

新井奥邃について田中正造が谷中に入った時18戸百余名の家族をかかえていた。彼の生活が無住所、無所得、無所有の生活であったことは、おそらくいかなる宗教者にもその例をみないほど徹底したもので あった。彼の9年間にわたる戦いは、キリストの真理を確認…

田中正造翁に思うこと

田中正造翁に思うこと彼は政治に一身を献げる決心をした。彼は自分のためには何もしないこと、すべてを公共のためにささげることを、彼は家を捨て、死にいたるまで、この誓いに忠実に生きた。 彼ほど不屈に、不死身の戦いをつづけた人間は、彼の以前にも、以…

天皇機関説

天皇機関説問題 てんのうきかんせつもんだい 1935年(昭和10)2月19日、貴族院本会議で菊池武夫が憲法学者美濃部達吉の天皇機関説を批判したことでおこった政治問題。天皇機関説は美濃部によって代表される憲法学説で、大日本帝国憲法での天皇は統治権を行使す…

アィヌ

現代の日本人のうち、縄文人の身体形質をより多く受け継いでいるのは、北海道のアィヌの人たちと南西諸島(沖縄・奄美諸島)、ことにその島嶼部の人たちです。それに比べて、古墳時代以来大和朝廷の都があった畿内の人たちは、相対的に見て、縄文人よりは、…

帝国主義と民主主義の共生

第一幕は陸軍が勝っただけで、その後の経過は陸軍のシナリオどおりにはすすまなかった。経費増大に固執した陸軍に対する反感が急速に広がったからであった。 経費膨張と増税の負担を強いられている実業家も民衆も西園寺内閣の方針を支持し、上原陸相の辞任に…

侍従長の遺言

徳川侍従長は、回想録の中でこう述べている。 「天皇が統治権の総覧者から象徴へと憲法のうえでは変わったわけですが、言葉が変わっただけで、本質はそんなに変わったわけではない。殿下は同じですよ。前の考え方が間違っていたとは思っていらっしゃらなかっ…