2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

武士

志士を自称する倒幕派の連中には、現状から這い上がろうと名分として、尊王を掲げ、ひたすら駈け回る下級武士が多く、そのほとんどは討幕の道具とて利用された。 下級武士出身の西郷、大久保らは、動乱という事態に身を置時、勝たなければ我が身が消えるとす…

一死以て大罪を謝し奉る

会議終了後、鈴木首相に対して感謝の辞を述べ、同時に会議の席上強硬に反対したことを心から託びた。阿南氏は偕行社の自室に帰り、割腹して最後を遂げる。 遺書に日く 一死以て大罪を謝し奉る 昭和二十年八月十四日夜 陸軍大臣 阿南惟幾 神州不滅を確信しつ…

対米戦争に入る前の一般大衆

対米戦争に入る前の日中戦争時代、一般大衆は戦争に反対どころか戦争賛成で、軍部や政府を心から支持し、協力していた。戦争初期に軍や政府に反対した人はかなりいたようだが。しかし、その人たちは共産党員やごく一部の学者で、一般大衆とは無縁の人だ。も…

日本軍への残虐な戦犯

「1945年、全世界で戦争が行われていた頃、驚くべきドラマが人里離れたボルネオ島のジャングルで展開されていた。 関わったのはアメリカ空軍の兵士たち、現地のダヤクの人々、そしてイギリス陸軍のトム・ハリソン少佐だ。それは、米軍戦闘機が、隔絶されたボ…

明治維新とは

明治維新とは、これまで上役などに反抗できなかった下層の武士などが、権威や伝統を打ち破る姿である。そういう古い形成にすがって生きていた人々にとってはなんともいやな現象ではあろう。外圧は、氏素姓とかなんとかいう非合理なもののため埋れていた人間…

義務教育

高,中,小各学校の義務教育で、歴史における戦争の教え方を国が統制しています。かっては、生徒児童の大多数が戦争に対し否定的評価をとっていたのに、順応工作が浸透して、最近では戦争を肯定的に評価するものが増加して、政府に批判できない従順な子供たち…

天皇に対する国民の教育

時代は、時とともに進化せず、退化に向かうと、恐竜の絶滅に教わるまでもないです。 たとえば、明治以降、天皇に対する敬礼も、形式を強めながら、退化に向かっています。 明治7年、天皇のお通りの時、平伏しなくてよい。卓や馬を下り、帽子をとり、道ばたに…

内村鑑三

明治藩閥政治家の功罪を論じて「憲法が發布されて以來、日本は道徳的には段々と悪くなった。特に政治家の堕落、愛國心の減退は最も著しくある。法律と繁育とで日本を改築しようとした薩長の政治家等の浅薄き加減今に至りて嗤ふに堪へたりである。伊藤井上な…

戦争下の怨嗟の声

召集令状が来れば、近所の人たちは口では「おめでとう」と言うが、「勝つてくるぞと勇ましく」と旗をふっての見送りの中で、「子どもをかかえて身をふるわして泣いている妻を見受ける光景もあったようです。戦死兵士の遺児で小学四年生だった梶川博司は「お…

内村鑑三

1953年10月、池田・ロバートソン会談で、「日本政府は教育および広報によって日本に愛国心と自衛のための自発的精神が成長するような空気を助長することに第一の責任をもつものである」として、国民の防衛に対する責任感を増大させるような日本の空気を助長…

昭和天皇の手紙

昭和天皇の手紙 昭和天皇のお誕生日の「昭和の日」ということで、半藤一利氏の『あの戦争と日本人』の(第11章・昭和天皇と日本人)に『昭和天皇の手紙』と題され、皇太子に書かれたお手紙 この文は、ジャーナリストであり、今上天皇の御学友でもある橋本…

真珠湾攻撃

昭和二十一年十一月二十日の法廷で、米国務省顧問,ハランタイン氏は、ブレークニー弁護人の 質問にこう証言した。 「国務省は、日米交渉が開始された一九四一年春から、日米交渉の全期間を通じて、日本から駐米日本大使館に送られる外交通信、暗号電報など…

参考資料

まず第一委員会(正式には海軍国防政策委員会第一委員会)のメンバーですが、これは 高田利種軍務第一課長 石川信吾軍務第二課長 富岡定俊軍令部作戦課長 大野竹二軍令部甲部員 の四人です。 他に幹事として、柴勝男、藤井茂、小野田捨二郎がいた。 岡敬純軍…

富田日記

「この年の この日にもまた 靖国の みやしろのことに うれひはふかし」(昭和天皇 昭和61年15日終戦記念日)「戦争の感想を問われ、嫌な気持ちを表現したかった。それは後で言いたい。そして戦後、国民が努力して平和の確立につとめてくれたことを言いたか…

憲法改正

>武力国家・明治維新の富国強兵策・軍部(長州閥 物部氏)が、間違っていたのだ! 安倍晋三(天武の末裔)も、平和憲法を改悪しようと目論んでいる! アメリカとの裏取引が根底にあると思う。それはさておき、今の憲法はアメリカ追従政策の抑止力として立派…

和を以って尊しと為す

>なお、第一条の「和を以って尊しと為す」は、 【以和為 尊(いわいのみこと・磐井 尊)】に成っている。会議といえばもともと各自が忌憚なく意見を交えて、その席ではじめて方針がきめられる はずのものである。しかし合議によってきめる制度が実質的にそ…

靖国神社

靖国神社はいわゆる普通の「神社神道」の神社ではなく、伊勢神宮を頂点とする神社本庁の組織にも属していません。もともとは明治2年に、戊辰戦争の戦死者を祀るために創設された「東京招魂社」が、明治12年に靖国神社と改称されたもので、近代以降に成立…

天皇崇拝

天皇崇拝の強度と純粋度は、民族意識の強度と純粋度に正比例します。日本国民は袋のネズミのようなもので、外から入ってくることもむずかしいが、いざという場合に国外へ亡命することも容易ではないです。日本の外敵といえば、アイヌ、クマソくらいのもので…