2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ戦争が継続されたのか

>国民や中堅将校の大部分が日本が完全に敗北していることを知らないので、無条件降伏は怒り狂うこれらの人々よる閣僚の暗殺を引き起こすかも知れないと心配なされて戦争継続を叫けんでいたのでしょう。昭和二十年五月一日、ヒトラーは自決してデーニッツが…

日本のいちばん長い日

>「日本のいちばん長い日」に登場する天皇は如何にも国民の事を思う誠実な天皇であるかのように描写されているが、是は事実とは全く、違う。「日本のいちばん長い日」の作中では、昭和天皇が降伏を決定した8月14日正午から、天皇自ら玉音放送で国民に終戦を…

南部仏印

>太平洋戦争は日本によるアジア侵略の延長上の必然的な結果でした。アメリカの陰謀とかアジアの解放、ABCD包囲網などは戦後の言い訳けにすぎません。おっしゃる通りです。 昭和16年(1941)7月2日の御前会議で南部仏印の進駐を決定します。6月3日の独ソ戦…

原爆投下

>日本が先にアメリカを攻撃したから報復として原爆を落とされたのですね。 ポツダム会談は1945年7月17日から8月2日に開催されます。トルーマン、チャーチル、スターリンの三人の巨頭は、表面は礼儀正しく、そして内面では激しく対立していたのです。なぜ…

日米諒解案

●日米諒解案 昭和15年(1940年)の日本軍の北部仏領インドシナ進駐と、日独伊三国同盟の締結に対する、アメリカ側の重慶国民政府への援助強化、太平洋艦隊の強化などの対応によって冷え込んだ日米関係を打開するため、同年11月、ウォルシュ司祭とド…

国家神道と日本人

国家神道と日本人 (岩波新書) 島薗 進 岩波書店 「国家神道とは何か」が見えなくなっているために、日本の文化史・思想史や日本の宗教史についての理解もあやふやなものになっている。当然、「日本人」の精神的な次元でのアイデンティティが不明確になる。「…

三国機関

陸軍は秘密警察組織をもっていた。その名は三国機関である。この秘密警察組織の創設は、板垣陸軍大臣時代の昭和十四年の四月である。その目的はスパイの防止を主とした単純な防牒機関で、その内容は貧弱なものであった。所在地は麴町の万平ホテルで、その秘…

青年将校たちの反体制化

青年将校たちの反体制化陸海軍大臣などを通じて政党内閣を牛耳ってきたのに、今や政党内閣の方が軍部を支配エリートの地位から追い落とそうとしていることに、海軍青年将校たちが危機感を抱いた。霞ヶ浦航空隊の海軍中尉藤井斉が九州のある同志に五月八日付…