維新直後、政府は西欧の文物をとりいれるのに躍起になっていた。民間でも西洋化は著しく進展し、その方向は近代西洋文明の経済力や軍事力に注がれ、日本とアジアの固有な文化や独自の発展について、充分な検討がされたとはいえないのである。文明化の度合と…
薩長政府は、急速に強国を建設することをめざした。そのために多大な資本が必要であったが、必要資金は農民の税によってまかなわれた。維新以後もそれ以前とおなじく、農民が負担していた。 地租についてみてみよう。明治六年に成立した地租改正法のなかに、…
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