独白録

「独白録」は、昭和21年3月から4月にかけて、松平慶民宮内大臣、松平康昌宗秩寮総裁、木下道雄侍従次長、稲田周一内記部長、寺崎英成御用掛の五人の側近が、張作霖爆死事件から終戦に至るまでの経緯を四日間計五回にわたって昭和天皇から直々に聞き、まとめたものです。

昭和天皇独白録は天皇制の存在そのものが危ぶまれたという危険な状況のなかにあったで、この独自録は天皇無罪を補強するためのものであり、当時の知恵を結集して作られた弁明書であると思う。
それよりも、天皇は11歳の時から日課として夕食後一日の欠かさず日記をつけていたのでこれには当時の様子が詳しく述べられていると思う。しかし、「大正10年ヨーロッパの訪問でずい分忙しくて、ちょっともうつけることができなくなったんで、それ以来つけていません」と自分で否定しているが、11歳の時から日課にしていたものがそんな理由で日記をつけなくなるなんて、そんなことが・・・・・
まぁ・・・人を信用しないわけではないが、これひとつとっても「こんなものなのですね」としかいいようがない。