日本政治の特徴

日本政治の特徴は、事実上単独占領あったアメリカの国策と日本指導者たちの思惑が一致したことにより敗戦後も日本指導者たち内部の勢力交代があっただけで、天皇・皇族・官僚・政治家の全体系が従来のまま中央政権としての統一を保ち、アメリカ占領軍に従属しながら日本の政府として民人を指導しつづけたのである。戦前の天皇制は修正されたが、天皇を中心とした旧体制は、一時、崩壊しただけで、ほとんど崩壊せずに残ったのである。こうして天皇の戦争責任は免責されたと同時に旧指導者たちの思想は温存され、侵略戦争を正当化するという醜い体質が今日まで続いているのである。