靖国

戦死者の魂がなぜ家族の意向と関係なく靖国に強制的に奉られ神様として祀られなければならないのか、もともと靖国は、一身を天皇に捧げた戦死者の魂だけを祀ったもので、天皇の軍隊に属して出征してもアジアの民衆を殺戮した事実を顧みるとき、その最高責任者である天皇に疑問をもち恨んでいた人々もおおくいたと思うが、これらの無念に思う魂も強制的に合祀されているのに矛盾を感じます。もし、靖国が何の差別もなく、すべての戦没者を対象としているというのであれば、別ですけど。
靖国天皇を最高の祭り主とする神社神道を本質とする神社です。だが、靖国神社の公式ホームページの概要には一言も天皇の軍隊に属さない場合は合祀の対象にならないことについてふれていません。つまり、戦争の犠牲者がすべて合祀の対象とならないわけで、同じ戦没者でも、天皇に軍隊に属し、天皇に殉じたことが認められなければ成りません。
つまり、見方をかえれば、戦没者の遺族の間には差別があり、犠牲者の全遺族が同じように扱われないということです。死者を利用して国家権力のための正当性を強調するために靖国が存在するということもできます。合祀するかどうかは、遺族の気持ちが優先されなければなりません、当然、天皇に反対しても国のためにお亡くなりなった人々の遺族が望めば合祀されなければならないと思う。