無漏路

無漏路

「有漏路(うろじ)より無漏路(むろじ)に帰る一休
(ひとやすみ) 雨降らば降れ 風吹かば吹け」(一休さん

 漏とは煩悩を指し、煩悩とは心乱れて汚れている状態で、
有漏路とは煩悩を増長する方向で、煩悩を断滅して仏に至る
方向をという。

歌の解釈はさまざまだが、そこには、「こうしなければな
らない」とか「どうすべきだ」という、分別の繋縛から説
き離れた自由さがある。

繋縛とは、つないだり 縛ったりして、自由を奪うもので、
権力に塗れた世の中も現実の世なり、所詮その世に身を置
いて生きてきなければならない。

現実社会を直視し、あるがままに生きること。自分のために
生きるこを。