日本の戦争の原因

明治の偉い人は確信犯で、つまるところ、結局は、彼ら自身の善意に基づく誠実性はともあれ、彼らがそれを理解していたとしても、また、一人の人間として他人に対しどれほど好意をもっていたとしても、自分の輩下の犯した罪悪も、それが日本の実利に伸張に資するものであるかぎり、彼らはそれを許してきたのでしょう。

地理学者アルノルド・ギョーは蒙古人種の特性を「彼らの脳髄は事物に実益を見るに敏にして抽象的真理の攻究に及ばず」と言っています。

つまり、蒙古人種は事物の価値を定めるのは、実益上に現われるその結果より判断するし、その中にある真理は二の次で、蒙古人種は実利の民にして主義信仰の民ではなく、結局、蒙古人種は主義その物を評するにもその実益をもってして、その原理を問わないと言っています。

日本の戦争についていろいろ考えていましたが、つまるところ、日本の戦争の原因は、西欧の文化から近代化をいち早く学び軍事的にも優勢になったが、その意識面では、そのままだった。