一銭五厘の命

徳川侍従長は、回想録の中でこう述べている。

天皇統治権の総覧者から象徴へと憲法のうえでは変わったわけですが、言葉が変わっただけで、本質はそんなに変わったわけではない。殿下は同じですよ。前の考え方が間違っていたとは思っていらっしゃらなかった。むしろそれまでの重いご負担から解放され、戦後のお立場のほうがご自身にとってもよかったという感じを受けました。
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大日本帝国の興亡の基礎は軍隊であったこと、天皇はその大元帥であったことは、忘れたのかもしれない。

*1:侍従長の遺言