日本統治の朝鮮
日本統治から朝鮮における米の生産高はいくらか増加しているにかかわらず、朝鮮内での消費量は絶対的に減少しており、一方、日本への輸出は、五〇万石から八七〇万石へとめざましく増加しており、とくに1931年以降は、全生産高の約半分が日本にはこぼれてい…
朝鮮の財政展望は前途が明るい。1895年末、国王は財政顧問という割りの悪いポストに就くよう税関長マクレヴィ・ブラウン氏を説得し、数カ月後には国庫からの支払いはすべて財政顧問の承認を必要とするという勅令を発してブラウン氏の職権を強固にした。公金…
朝鮮総督は最高の親任官として天皇に直隷しておるから、本国の内閣総理大臣、各部大臣および大審院院長らと同格である。そして軍人として日本軍部の独特な統帥権独立の原則にしたがって政治的地位において独立していた。総督の政務は「内閣総理大臣を経て上…