>ドイツが参戦した理由はドイツのUポートでの攻撃をアメリカに遠慮してなかなか成果が上がらなかったことです。

そもそも、いざとなれば、「共産化の阻止」及びUポートでの商船破壊などを理由に宣戦布告は可能だったでしょう。

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戦争国への物資の輸送を相手国が破壊しても、宣戦の布告の理由にすることはできんと思うし、実際このとき、多数のアメリカ人の命が失われたときでさえも、この消極的な空気が変わらなかったといいます。
ルーズベルトは「ヨーロッパでの戦争にアメリカは参加しない」と掲げて当選します。これは勝つために孤立主義国民感情を利用しただけですが,1941年の5月のギャロップ世論調査でも79パーセントがドイツ戦に介入することに反対しています。1941年の7月の徴兵法の更新が、わずか一票差で下院を通過していことからも戦争には消極的なことが伺えます。

>特にドイツの負けが確定すればするほどです。また、そもそもバトルオブブリテンでドイツが負けた時点で英国が負ける可能性は
そうそうないでしょう。また、独ソ戦が始まり、ソ連が有利にことを進めていました。

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バトルオブブリテンは一時的にイギリス上陸作戦を断念させただけで、本格的な死闘はこれからです。転機はドイツ軍のモスクワを目の前に攻撃を断念したときで、ソ連に勝機がでてきたのは、レニングラードの攻防戦でソ連がドイツ軍を包囲したときです。この闘いでソ連軍が失った兵士数はアメリカが戦争全体を通じて失った兵士の数より多かったと言われています。一方イギリスは1942年1月にはベンガジを失い、6月ロンメル軍に敗れトブルクを失って散々な目にあって、イギリス軍の評判は地に落ちていました。こうした状況の中でアメリカ軍の本格的な参戦がなければドイツにエジプトが征服され、そこから中東の産油地帯はドイツ軍に蹂躙されることになるのです。