家永三郎

家永三郎の「太平洋戦争」では過去の日本国家の犯してきた罪悪と過誤とに対し、忌憚ない真実糾明と批判との態度を貫いているもので、次の世代へ歴史の真実を伝えていく責任を持って人道的な立場で書かれているものです。

この自ら国家の良心をもって任じ、国民の罪に泣くものはほとんどまれです。

甚だしきはこの種類の愛国心を抱くものを非難することによって国を誤りしものは古今その例少なからずです。