巨大な権力

戦後政府の役人の頂点に立つ高級官僚らは、自ら保守党に続々となだれ込んで、その一党支配下にあって、官僚と政府与党の一体化が進んだ。そして、政府特殊法人公益法人などの外郭団体、あるいは国の仕事を請け負う企業などへ天下りすることによって、政財官が癒着しておるのが現在の状況です。このような国民の金を垂れ流す現在の特殊な日本の政治構造を終わらせるのには、まずは、現在のように一党長期支配に終止符を打ち、政権交代が行なわれることが不可欠だと思う。岸が作り上げたものは、、商工官僚として満州国経営の実力者として、戦時体制下の商工相として、さらには戦後首相にまで登りつめていく過程で築き上げたその人脈はそれ自体巨大な権力で、精緻に構造化されている。