政治とは

アメリカは優秀な統治技術を身につけた官僚集団を利用して、占領政治を引きついて日本を支配する体制政党とした。

 「1960年、かつてのA級戦犯でCIAが養成した岸首相を、安保条約改定の強行採決に利用したのと同じように、米国は日本における軍国主義の高揚を助長している」(1947年ノーベル平和賞受賞ジョゼフ・ガーソン氏)

つまり、官僚が政府を支え、政府が与党や国会を支配する。議会制民主主義を形骨化する官僚支配の理論が自民党の中枢に栗拾いの亡霊として根をおろしているのである。

植木枝盛は「世に良政府なるものなし」という。政府を良いものにするには、政府に良いことをさせるように国民が抵抗しなきゃならん。
国民の抵抗によって、憲法も生きた生命をもつようになる。そもそも政治家とはつねに誤りを犯す可能性を持つもので、その誤りを一時的なものにとどめるよう国民は努力しなきゃならん。部分的な誤りを全体的・長期的な誤りまでに発展させないものするには政治家の過誤についてはつねに国民から糾弾されねばならない。

つまり政治とはつねにその結果によって点検され批判されなければならない。

ところが日本では戦争から敗戦へと導き、多くの国民を失い、国民に塗炭の苦しみを舐めさせた政治責任が不問にされてきました。

政治の責任者はつねに国民の現在将来に対して責任を持ち、その結果についても同様に責任を負う義務を持つようにせねばならんと思う。