ベルツの日記

おそらくいつかは叫ばれることだろう。「ああ、困ったことだ!自分の呼び出した精霊(ガイスト)たちから、今では逃れられない!」と。これらの精霊(ガイスト)のうちで最もよくないのは、はき違えたアメリカ渡来の自由精霊(ガイスト)である。もし日本人が現在アメリカの新聞を読んでいて、しかもあちらのすべてをまねようというのであれば、その時は─その時は、日本よさようならである。
自由精霊(ガイスト)を、自由市場や、集団自衛権におきかえれば、現状そのまま?
ただし、この文章、明治11年、8月4日、西暦1878年、136年前のもの。(ベルツの日記(上)トク・ベルツ編 菅沼竜太郎訳)

君はどうしてこんな日本人をそうまじめにかんがえることができるのか、僕にはわからない!君にいうがね、やつらは子供だよ、子供にすぎないのだ!やつらは進歩して、まあせいぜい南米の一共和国ぐらいだよ
ベルツの意見ではない。1881年?のイギリス公使の言葉として書かれている。