赤字国債の発行とは

国債とは元金に応じた利息支払いの義務を含む政府の約束手形の発行である。もし5分利付とすれば、国家は20年後に利子の形で借りた金額と同額の金利を支弁しなければならないし、40年後には利子だけで元金の2倍、60年後にはその3倍を支払い、しかも元金は依然として元のままと言う事になる。この支払は納税者の最後の一文まで巻き上げるが、それは債権者である外国の金持ちに支払う為で、自国の用に供するために無利子の金を集めているのではない。

国債も国内債に限られている場合は国の貧者の金が国内の富豪に流れているだけだが、外国債の場合は自国の金が外国に流れているのである。そして国家はその利子を払う為に又外国債を発行する羽目に落ち入るのである。

『国際ユダヤ人』 ヘンリー・フォード