中国も連合国に一員

アメリカは連合国に20億ドルを融通していました。ところが大戦が長期の消耗戦になり、ロシアの革命運動が発展、イギリス、フランスその他にも革命運動が盛んになります。

そこで連合国に対する20億ドルを融通の回収が不安になり、今の世界の体制を維持するためには、連合国の勝利をできるだけ早くかちとらなければならないと判断したのです。1917年2月、対独国交を断絶して、ロシア3月革命後の4月6日に宣戦を布告します。

日本は中国に21カ条要求したことより、アメリカの世論は日本批判でわきたっていましたが、この情勢では、アメリカといえども日本の中国進出阻止のための干渉する余地はなかったのです。

そこでアメリカは参戦に当たって、中華民国政府も連合国の一員とすることにより、国際会議で日本と同列の地位に置くことをねらって中華民国政府も参戦に道連れにしたんです。

このとき日本は中国の参戦に猛反対しますが、アメリカとの秘密条約で、中国の参戦を認めることになったのです。

つまり、国際的に中国も連合国に一員となり、中国の主張も世界に認められる状況を作り、他国から単独の進出を防ぎながら、アメリカは中国おける国際的立場の優位性を作り上げ政策なわけです。


田園まさに荒れんと・・・・・

結びの言葉

(西原亀三 戦争を逃避して丹波の奥)