2.26事件

東京市民をはじめ全国民は、陸軍将兵によって総理大臣以下が殺害された報道に驚いたが、その後のきびしい報道管制で、事件の真相は何もわからなかった。
3月事件いらいの軍の不祥事たいして国民及び政党人さえ、きびしい目を向けていた。ところが、2.26事件が起こると軍部を刺激することをおそれた重臣、政党人、大新聞、政財界の首脳部は、急分子を抑圧した軍中央部と癒着するようになった。
つまり、日本のファシズム化は大衆のニーズではなく、国民の知らないところで軍部と財閥や政治家が結託したものです。