米国との戦争

米内光正海軍大臣山本五十六次官とともに、三国同盟阻止に力を注ぎます。山本は5年近くのアメリカ生活を体験して,アメリカの工業力を熟知していた。だから、負ける公算が強いから反対したわけで、山本は海軍の中でもっともよくアメリカを知る軍人でもあった。だが、海軍が「アメリカと戦えない」というようなこと言わなかったのです。海軍はアメリカを仮想敵国として、軍備拡張のためにずいぶん予算を使っていました。それでおりながら戦えないと言うならばその分を陸軍によこせ、ということにでもなれば、困るから一切言わない。負けるとか、戦えないということは一切言わないないのです。そいうことです。

陸海軍が米国との戦争に積極的に打って出たのは、ヒトラーのドイツが英国やソ連に勝利するということを期待していたからだ。ところが真珠湾攻撃の2日前にドイツはモスクワから敗走している。